㈱伸興(大阪市大正区南恩加島、落合武社長、☎06-6552-3170)は、「エアー式SAクリーナー」を発売。印刷業界向けに適したスペックとコストを両立させたモデルとして展開している。
同製品はエアー式のクリーナーで、基材上の10μm以上の粉塵を除去できる。基材サイズに応じて有効幅は選択でき、最小200mmから最大2,000mm幅まで対応。印刷をはじめ、貼り合わせ加工の前段階などで異物除去を行うといった活用法を想定する。印刷機や加工機の必要な箇所へ柔軟に設置できるようコンパクトなサイズ設計となっているほか、ブロワーユニットと接続するだけで容易にセッティング可能。
同社はこれまで主に超音波クリーナーを展開しており、エアー式製品の上市は初となる。担当者は「超音波式ならば1.6μmまでの粉塵を除去できるが、印刷業界にはオーバースペックとの声をいただいていた。エアー式ならば価格も抑えて提供可能だ」と開発の経緯を話す。また、超音波クリーナーを作業環境に合わせてカスタマイズすると「導入までの期間とコストがかかっていた」(同社)とし、エアー式SAクリーナーは仕様を標準化することで課題解消を狙った。
〈写真〉同社として初のエアー式クリーナーとなっており印刷業界に適したスペックとコストを実現している
(2021年2月1日号掲載)