全日本シール印刷協同組合連合会(JFLP・田中祐会長)はこのほど、「第30回シールラベルコンテスト」の審査結果を発表。最高位となる経済産業大臣賞に、東北協組の精英堂印刷㈱(山形県米沢市八幡原、井上吉昭社長)が輝いた。なお同社は、次点の経済産業省商務情報政策局局長賞に、同じく東北協組所属の進和ラベル印刷㈱(山形県上山市蔵王の森、晋道純一社長)と共に入賞を果たしている。
シールラベルコンテストは例年、JFLP主催の年次大会式典に併せて入賞企業が発表される。本来、10月16日に開催予定だった「第62回年次大会東京・汐留大会」が新型コロナウイルスの影響で中止となり、同日事務局からの結果発表のみとなった。なお、受賞企業には表彰状がすでに送付されている。
53社98作品が寄せられた今回は、前述の2賞以下(一社)日本印刷産業連合会会長賞を、㈱丸信(九州協組)と三協シール印刷㈱(正札)が受賞。また全日本シール印刷協賛会会長賞には、㈱タカラ(正札)とサトーインプレス㈱(同)が、さらに技術・特許委員会賞には㈱丸紀印刷(大阪協組)がそれぞれ選出された。
最高位の作品について「桜の花びらとピンクの額縁が映える日本酒ラベル。銀ツヤホイル紙を使って月の輝きを表現しているが、和紙ラミネートの下層と上層に印刷を分けることによって桜の花がより引き立つように工夫されている。こういった表現は印刷オペレータの技術だけでなく、どのような加工をすればどのような表現が出来るかをデザイナーが理解していないと上手くいかないもの。総合的にひと際目を引いた」(抜粋)と評している。
〈経済産業大臣賞〉精英堂印刷(No.404・複合)
〈経済産業省商務情報政策局局長賞〉精英堂印刷(No.403・複合)
〈経済産業省商務情報政策局局長賞〉進和ラベル印刷(No.203・レタープレス)
〈(一社)日本印刷産業連合会会長賞〉丸信(No.405・複合)
〈(一社)日本印刷産業連合会会長賞〉三協シール印刷(No.906・規定)
(2020年11月1日号掲載)