サトーグループ(本社:東京都目黒区)は3月13日、ヘルスケア事業部門を分社化し、「サトーヘルスケア株式会社」を設立する、と発表した。設立日は4月1日付。
サトーグループはこれまでもヘルスケア部門において、バーコードやICタグなど自動認識技術を活用し、医療過誤防止システムや、血液バッグ等のトレーサビリティシステムなど、医療の安心に貢献するソリューションの実績を重ねてきた。今回の分社化は、専門性のさらなる深化とグローバル展開の加速が狙い。
先進国における高齢化と新興国における所得向上に伴い、世界規模でより質の高い医療サービスの需要が見込まれている。新会社のサトーヘルスケア株式会社は、「Patient Safety Solution(PSS)」をコンセプトに、病院など医療機関や医療従事者を取り巻く環境を支え、患者(Patient)が安心(Safety)できる医療の実現に貢献するソリューションをグローバルに提供する。具体的には、国内で3,000以上の医療施設への導入実績で培った知見・ノウハウを活かしながら、23カ国に広がるサトーのグローバルネットワークを活かし、営業が地域ニーズに即した決め細やかなサービスで、バーコードプリンタ等ハードウェア、ラベル等消耗品、ソフトウェア、保守も含め包括的に販売する。
また、高速・高精度な読み取りを実現する独自のRFID(PJM技術*)で、オーストラリアの医療インプラント市場で80%の高いシェアを持つグループ会社SATO VICINITYなど、ヘルスケア分野に強みを持つグループ会社とも協働する。グループシナジーを活かして世界規模でのベストプラクティス共有にも努めながら、より広くより多くのお客さまの業務の効率化・正確化を助け、医療の安心につながるソリューションの拡充・推進に取り組んでいく、としている。
*PJM技術:PJM(Phase Jitter Modulation)チップと呼ばれる高速読み取り・高精度な書き込みが可能なIC技術。
サトーヘルスケア株式会社 概要
所在地:東京都目黒区下目黒1丁目7番1号
設立:2013年 4月1日
代表者:小沼 宏行(こぬま ひろゆき)
資本金:50百万円
事業内容:医療分野におけるソリューションの企画・提案ならびに電子プリンタ等メカトロ製品及びサプライ製品の販売