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ダックエンジニアリング、検査装置「ハイパーダックるん」開発 毎分500mで検出分解能0.14mm実現

ダックエンジニアリング(株)(京都市南区上鳥羽大柳町、氷上好孝社長、TEL075-681-0133)はこのほど、分速500メートルの搬送速度下で検出分解能0.14ミリを実現した超高速対応型の全数検査装置「ハイパーダックるん」を開発した。

ハイパーダックるんは、独Rosas製の縦軸型搬送機を初採用した新機種。ダイヤルを回して正転・逆転と搬送速度を設定するシンプル操作の同機には筐体に操作ボタン類がなく、直線的なフォルムも特徴だ。
毎分500メートルの超高速に対応する画像処理技術としてダックエンジニアリングは今回、新検査装置「Prenity(プレニティー)」を開発した。従来、高速下で撮像した画像は流れ方向に対して検査精度が落ちていたが、新開発Prenityは毎分500メートルの高速搬送下で幅方向、流れ方向とも0.14ミリの検査精度で全数検査を実現している。
またカメラ部に設けられた切り替えスイッチで「透過」「反射」の選択が可能。透明基材や蒸着紙などの基材に合わせて照明を選択できる仕様となっている。
新モデルについて担当者は次のように説明する。
「毎分500メートルの超高速でラベルを検査したい、とのニーズから生まれた訳ではない。生産現場の人手が足りない中、新機種が示唆するのは『いかに検査工程に時間をかけないか』。その答えの一つとして、ハイパーダックるんは〈高速であること〉を志向したコンセプト機との位置づけだ」
「また基礎機能が各社横並びになると、デザインも差を分ける一つの要素に。新機種は、高速性とデザイン性を両立した新コンセプトのモデルとなっている」
筐体サイズは1825(W)×1218(H)×1365(D)ミリで検査幅は260ミリ。ハイパーダックるんとPrenityは、今春から提供を開始する。
 
(2020年3月1日号掲載)

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