富士フイルムはこのほど、日本国内における製版材料など印刷関連製品に関する価格改定の実施を発表した。
改定実施日は2020年2月1日(土)で、対象製品は①製版フィルム②フォトマスク用フィルム③関連フィルム用処理薬品、以上の3製品。価格の改定内容は25%以上としている。②は、電子回路基板作製などの工業用印刷分野で使用される感光材塗布フィルム。
発表によると、同社はこれまで、製版材料など印刷関連製品の安定供給を目指し、生産効率の向上や経費削減などコスト吸収を推進してきた。しかし「製版工程のデジタル化に伴い、アナログ方式での印刷版作成に必要な製版材料などの需要が大幅に減少。それに付随して、生産コストの上昇を自己努力で吸収するのが困難な状況になったため、価格改定の決定へ至った」と説明している。
(2019年12月1日号掲載)