エイブリィデニソン(米カリフォルニア州)はこのほど、スマートラック(蘭アムステルダム)のトランスポンダー(RFIDインレイ)事業買収について、最終的に合意したと発表。これにともない、エイブリィデニソンのRFID関連事業の収益は4億5,000万ドルを超えると見られ、強力なプラットフォームが構築される。
スマートラックのトランスポンダー部門は、RFID製品を製造開発し業界をリードする。2019年の売上高は1億2,500万ユーロ(約1億4,000万ドル)を見込む。このRFID事業部門の統合で、4億5,000万ドル以上の収益が達成される。研究開発の強化と製造キャパ増加、製品ライン拡充が実現され、長期に渡って同社の平均値を上回る成長率と収益性が見込まれる。
エイブリィデニソンの社長兼最高執行責任者ミッチ・ブティヤー氏は、「スマートラックのトランスポンダー部門は、当社とフィットする優れた戦略を示しており『インテリジェントラベル』製品群を拡大する当社の戦略を加速するだろう。小売と産業分野に加え、今後新しいチャネルにリーチを拡大したい」と述べる。
またスマートラックの取締役会長兼CEOのクリスチャン・ウール氏は、「当社のRFIDトランスポンダービジネスは、RFID業界における先駆者のひとつ。さまざまな顧客ニーズと周波数帯を網羅する魅力的な製品群を構築している。エイブリィデニソンとの事業統合は、イノベーションを継続推進し、顧客と業界全体に利益をもたらす後押しとなる」とコメントしている。