(株)フェニックス(東京都千代田区飯田橋、宝代彰社長、TEL03-3234-9373)はこのほど、CISセンサーを内蔵して印字と検査を同時に行う一体型ラベルプリンタ「PX510CIS 」を開発した。
同機は印字と同時にCISセンサーでラベルの画像化を図り、イメージデータを通じて検査を実行。発行データと読み取ったコードの内容照合のほか、文字欠けや汚れ、かすれを検出する。ラベルの出力画像は自動保存され、後から検索したり印字状態を確認したりできる。
またNGを検出したラベルに「×」を印字して取り違えを防止するユニークな「NG識別印字機能」も。検知したNGラベルの処理として〈再出力〉と〈スキップ〉が選択可能で、NGのまま出力を進め後から良品と差し替えれば、ブランクを作らず仕上げられる。
開発に関して担当者は次のようにコメントする。
「当機は発行するデータを一度PC上で仮想画像化し、これと実際に出力され読み取ったデータとマッチングさせて検証する。このほか、NG品の信号を次工程の自動ラベラーに送ってNG品をラインから外す、などといった工程の自動化にも対応可能だ」
「当機のコンセプトは目視検査の工数軽減。人間の目の代わりとなる存在とした単純作業から開放し、その時間でより大切な業務をしてもらう、という省力化と効率化を支援する」
PX510CISの印字方式は感熱か熱転写、解像度は最大600dpi。最大印字速度は毎秒150ミリで紙幅は25〜110ミリ、印字エリアは最大103×198ミリとなっている。また、タグへのエンコードが行えるRFIDラベル対応オプションも。
本体サイズは283(W)×334(H)×516(D)ミリ。同社によると「年明けに正式上市する見込み」であるという。
(2019年10月1日号掲載)