グラフテック(株)(横浜市戸塚区品濃町、荒川康孝社長、TEL045-825-6260)はこのほど、新製品のカッティングプロッタ「FC9000シリーズ」を発売。加工精度や生産性を向上させ、サイズ別に4機種を展開している。
FC9000シリーズは従来モデル「FC8600シリーズ」の後継機という位置付け。加工速度は最大で毎秒1485ミリ、加工幅は762〜1626ミリの4機種をそろえる。
刃の駆動に関わるXY機構などを新設計し、カッティング精度を向上。基材の搬送部も改良して、安定した加工を実現している。また、同社独自のトンボ読み取りシステムもバージョンアップし、最新版「ARMS8.0」を搭載。新たに「1点トンボ補正」にも対応し、FC8600シリーズで4点読み取りを行う場合に比べ、20%ほどの作業時間削減を実現したという。印刷されたバーコードを読み取り自動でカットを行うほか、カラートンボや光沢のある基材などのトンボも読み取れるといった機能も追加している。
オプションで「自動用紙巻取りユニット」も搭載でき、無人化にも貢献する。
同社は「一般消費者向けから業務用のカッティングプロッタまで幅広いラインアップをそろえ、グローバルで高い知名度とシェアを獲得している。新機種で製造業や店舗、オフィス市場でさらなる用途の拡大を目指す」とコメントする。
(2019年10月1日号掲載)