ペンギンシステム株式会社(茨城県つくば市千現、仁衛琢磨社長)はこのほど、株式会社幸和義肢研究所(茨城県つくば市大白硲、横張和壽社長)と共同で開発を進めてきた義肢・装具・車いす(補装具)のトレーサビリティーシステム「ぽーさぽーと」の運用を開始した。
同システムは、補装具の利用者が正しいサポートを受けられるよう配慮したもの。 補装具の製造者には、製造日や修理履歴といった情報をひも付けるQRコードラベルが出力可能なラベルプリンタなど、提供される。補装具の利用者はひも付けられた情報のほか、補装具の説明書も閲覧できる。
また、補装具に関する知識や地域の医療・介護従事者へ助けを求める方法など、ウェブサイトを通じてサポート情報を得られるという。
運用の経緯について両社は「補装具が破損や耐用年数の超過、体に合わなくなってしまったにも関わらず、サポートを受けられないまま使い続けたり、使えなかったりする〝装具難民〟が増えている。そんな利用者を救済したかった」と紹介している。
問い合わせは「ぽーさぽーとプロジェクト」(TEL029-893-2275)まで。
(2019年8月15日号掲載)