金曜日, 11月 1, 2024
spot_img
ホームサプライヤーフナミズ刃型製版 丸刃の抜...

フナミズ刃型製版 丸刃の抜きカス貯留サイドポンチゼンマイ刃開発 処理作業に一役担う

(株)フナミズ刃型製版(埼玉県朝霞市栄町、木原一裕社長、TEL048-465-2140)はこのほど、丸抜き加工のカスをためておける機構を搭載した「サイドポンチゼンマイ刃」(刃高12ミリ)を開発した。

新商材は、紙器分野で普及している全抜き後の抜きカスを貯留する機構を、ラベルの後加工に応用したもの。丸刃の側面に施された穴を通じて排出された抜きカスを、スロープ形状に沿ってベース板内部の空洞にためておくことができる。たまった抜きカスを廃棄する際は、サイドポンチゼンマイ刃をチェス盤から取り外し、テープで留めた透明フィルムのふたを外す仕組みだ。
新商材の特徴や運用の利点について、木原社長は次のように述べる。
「自社で全抜き加工を行うラベル印刷会社では、丸刃の中にスポンジを入れることで詰まりを防ぎつつ、残った抜きカスを針で突いて取り除いたり、掃除機で吸い取ったりするなどして対策を講じてきた。しかしいずれのアイデアも、丸抜き加工のカスをいちいち取り除いていては作業の効率性を下げてしまう。当社は今回、抜き加工の専門会社から紙器分野で普及する技術や機構の構造を聞き、シール加工にも置き換えられるのではと判断して、テストを重ねた末、製品化に至った」
同社は、サイドポンチゼンマイ刃を磁石で固定できる「エコマグ」の活用を推奨している。
木原社長は「エコマグであれば、刃型の取り外しがスムーズに行えるので、フィルムを剥がすだけでたまったカスが捨てやすくなる」と説明。
現在、丸刃は直径2φに対応しており、4、5φでもテストを続けている。「今後も、ユーザーの要望に応え改良を進めていく意向だ」(木原社長)という。
なお、刃高に関しては12ミリ用となっており、シールの加工に多用されている8〜9ミリの刃を普段使っている場合は、刃を取り付ける板の厚みを変更するなどして調整する必要がある。
 
 丸刃から出たカスはスロープを通る
 
 
(2019年8月1日号掲載)

関連記事
- 広告 -
Google search engine
Google search engine
Google search engine
Google search engine

最も読まれている記事