リンテックはこのほど、FSC森林認証のラベル素材を市場投入。12月7日から3日間、江東区有明の東京ビッグサイトで開催された「エコプロ2017〜環境とエネルギーの未来展」((一社)産業環境管理協会など主催)で初披露した。
同製品は表面基材にFSC森林認証紙を使用しており、適切に管理された森林の木材を原料としたラベル素材。印刷を行うコンバーターは、サプライチェーン全体で適切にFSC認証材が使われているかを確認する「CoC認証」を取得することで、最終製品にFSC森林認証のロゴマークを付けることが可能となる。
同製品は、「上質紙」「アート紙」「キャストコート紙」「サーマル紙」「熱転写用紙」といった5種類をラインアップする。粘着剤は強粘着を標準とするが、ユーザーの要求に応じて、再剥離性タイプなどにも対応していく。
ブースには日本酒やワインびん、茶缶、総菜パッケージなどに貼付されたサンプルが並び、既存のラベルと比べ、環境に配慮できる点が強調された。
技術・開発室長の天野泰之氏は「近年、要求が高まる環境性を満たすラベル素材だ。エンドユーザーの環境配慮への取り組みや、各種イベントPRへの需要拡大を期待している。持続的な森林保全に貢献する素材であり、ユーザーから要望があった場合に即時対応できる」と活用と発展の可能性を話す。
(2017年12月15日号掲載)