ムサシはこのほど、ロール・ツー・ロールのシール・ラベル製作に適したプリンタと後加工機を「ラベルフォーラムジャパン2017」のテーブルトップショーで紹介した。同イベントに参考出展したのは、コンパクトサイズながら高速出力を可能にしたロール・ツー・ロールプリンタ「EDGE850」(iSys Label製)で、ラミネーター「SUPRA-380R」(アコ・ブランズ・ジャパン製)は、国内初披露となった。
ロール・ツー・ロールプリンタのEDGE850は最大216ミリ幅のメディアに対して、最高で毎分9メートルの高速出力を実現したもの。PDFファイルを容易に出力する専用ソフトウエア「EDGE2Print」と併せたラベル印刷技術を提案した。
またオプションで専用ソフトウエアと互換性のある可変データソフトウエア「iSys Variable Date」を使用すれば、400種類以上のバーコードやQRコード、画像、日付などをカスタマイズできる。シングルパス技術のほか、グラフィックスと可変データを一度に印刷可能で、解像度は1200×600dpi。一貫した色彩のラベル作成ができるのも特長の一つ。
なお、同プリンタは電子写真(EP)方式で主な用途は飲料や食品、医薬品、産業用ラベルなどを想定している。
担当者は「同プリンタはラベルの印刷時間を短縮し、コストを削減することができる。短中期のラベル製造を手がける印刷会社やブランドオーナーにも活用していただきたい。また、UVコーティングや『フォイルスタンピング』などのオフラインオプションを使用して、ラベルの創造性を高めてほしい」と話す。
国内初披露のラミネーターSUPRA-380は、ロール・ツー・ロールとインライン2wayの切り替えが可能なデュアル方式を採用したもの。コールド、ホットラミネートのいずれにも使えて、ロール紙に対応したデジタルプリンタの出力物にラミネートと巻き取りができる。
最大ラミネート速度は毎分7㍍で、最大幅は380ミリ。すべての設定を操作パネルで完結。また、アコ・ブランズ・ジャパン製の樹脂コーティングフィルム「アキュシールド」を使用して、プリカット済みでも加工後の切り離しが可能なほか、スリーキングホログラムや金・銀箔押し転写にも適応する。
担当者は「同ラミネーターを、今後も国内外問わずアピールしていく」とコメントした。
同ラミネーターの本体サイズはコンパクトな設計(650(W)×955(L)×500(H)ミリ)で、省スペース化に配慮した。
主な用途はラベルやポスター、POP、フォトアルバム、名刺、商品タグなどを想定している。
SUPRA-380Rの問い合わせは、同社第二営業本部(TEL03-3546-7717)まで。
(2017年7月15日号掲載)