(有)あぜがみシール印刷(群馬県藤岡市下戸塚、畔上誠一社長、TEL0274-23-7238)は、基材の側面へ潤滑剤を塗布する装置「スルーリー」シリーズの新型「スルーリー置くだけ(仮称)」を開発した。
同シリーズは、印刷の搬送時に粘着剤が紙ガイドに付着することで発生するトラブルを防止する役割を果たす。基材の両側に合わせてセットし、シリコーンを含む潤滑剤を粘着紙側面に塗布する仕組みで、ヘッド部分は毛細管現象を利用しているため電源が不要な点が特徴。同社は、印刷機の構造に応じた多様な設置方法を提案している。
今回新たに考案された〝置くだけ〟のスルーリーは、装置の台座部分に電磁石が搭載されており、設置位置を決めてスイッチをオンにすると磁力で固定できるという構造。印刷機のシャフトなどに取り付けていた従来の設置方法では対応できないケースがあったため、電磁石のオン/オフで容易に取り外しが可能な新型を開発した。
畔上賢治会長は「スルーリーシリーズは、シャフトに取り付ける『ガイドONスルーリー』をはじめ、お客さまの印刷機ごとに柔軟な設置が可能。印刷前と後、2カ所のガイドに設置することで、より高い効果を発揮する。基材の蛇行にも追従して潤滑剤を塗布できるようにヘッド部分を設計しており、無料の貸し出しといったキャンペーンを通じて、のりだまりを防ぐ効果を訴求していく」と話す。
(2017年7月15日号掲載)