ザイコン(フリントグループ・デジタルソリューションディビジョン、本社オランダ)は3月28日から4日間、ベルギーの製造兼開発センターで「ザイコンカフェ」を開催。会期中には42社のパートナー企業が出展したほか、イベントに合わせて開発したUVインクジェット(IJ)技術「パンサーテクノロジー」をベースとしたデジタルラベル印刷機「XEIKON PX3000」を初披露。従来の電子写真方式(EP)に加え、UVIJへの参入を明らかにした。今後はトナーとIJ技術の両輪で、ラベル・パッケージ市場へ展開していく。
ザイコンカフェは、同社ユーザーのほか将来の顧客候補のラベル・パッケージ印刷会社を招き、デジタル化のシフトを支援するオープン型イベント。3回目となった今回、前回から17社増となったパートナー企業らのデジタル印刷機や後加工機、ソフトウェア、素材といったさまざまな技術や製品が披露された。
ザイコンカフェの初日、同社の基幹技術であるドライトナー方式に加え、新たにパンサーテクノロジーと称するUVIJ方式のデジタル印刷機を発表。ドライトナーが苦手とする領域の補完を目的としたXEIKON PX3000を通じて、UVIJ技術に進出することを明らかにした。
コンセプトモデルの仕様は、解像度が600dpiで最大速度は毎分50メートル、紙幅は最大350ミリ。CMYKとホワイトの5色で、高耐久性が求められる工業分野をはじめ、光沢感を利点に化粧品分野や食品・飲料分野へ提案していく。
〈写真〉初披露の「XEIKON PX3000」は多くの注目を浴びた
(2017年4月1日号掲載)