ソルテック工業(株)(栃木県那須塩原市下田野、高塩吉治社長、TEL0287-35-4048)はこのほど、スイングPOPなどの各種POPラベルをワンパスで製造する加工システム「SRDimW-200」を開発。10月4日から江東区有明の東京ビッグサイトで開催された「東京パック2016」で初公開した。
同システムはラミネート付き巻き出し機・アブソルダイカッター・カス上げ付き巻き取り機の3機で構成。印刷後の粘着ロールを腐食刃でPOPラベルの形状に全抜き処理し、製品はコンベアで搬送、抜きカスを巻き上げて仕上げる。
アブソルダイカッターはサーボモーターを搭載し、高制御性と易操作性を両立した。また抜き部分の直前に、搬送する基材の下へ剥離紙を「重送」させる機構を採用。剥離紙が緩衝材となることで抜きやすく、また刃先とシリンダーが接触して生じる腐食刃の痛みや摩耗を防ぐ措置を講じた。
期間中は、(株)NEアート(東京都墨田区東向島、TEL03-3612-7575)のスイングPOP「ツイストPOP」(特許出願済)の打ち抜きを実演。のりなしPETに両面印刷を施したフィルムロールへ、巻き出し機のラミネート機構を利用して、スイングPOPのアームの端に両面テープを貼付。その後搬送して全抜きを行うという、ロールフィルムから接着加工も施したPOPをワンパスで製造する提案を披露した。
また、紙管やマスキングテープといったロール状の対象物を回転させながら、丸刃で押し切って任意の幅にカットする、2軸ターレット構造のロールカッター「W-400」を展示。
担当者は「ラベル印刷会社はもとより、デジタル印刷機を所有する他業種の方やデジタル印刷機メーカーにも注目を受けた」と語る。
(2016年10月15日号掲載)