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FFGS、「富士トレリーフ」に新製品 着肉性と耐刷性を両立

富士フイルムグローバルグラフックシステムズ(株)(FFGS・東京都港区西麻布、真茅久則社長、TEL03-6419-0300)はこのほど、ラベル印刷向け感光性樹脂凸版「富士トレリーフ」の新製品「Xタイプ」を発売した。感光層の改良により、優れたインキの着肉性と高い耐刷性を両立し、安定した高精細印刷を可能にする。

新製品は、CTP版の「GL-L 9X(フィルム基板)」と「同C 9X(スチール基板)」、アナログ版の「WF95DX(フィルム基板)」と「GD-C 9X(スチール基板)」、以上の4種類。版の厚みはいずれも0.95ミリで、スチール基板に関しては、近日中に0.83ミリを上市する予定となっている。
Xタイプは、インキの受容性と印刷物への転移性を高めたことで、優れた着肉性を実現。細線文字の再現をはじめ、175線の製版で2%からのグラデーションに対応する。これにより、インキの印圧を過度にかける必要がなくなり、ドットゲインなどのトラブルを抑制する効果が得られる。
パッケージ営業部の高黒和久担当課長は「Xタイプの着肉性は、安定した高濃度の印刷を実現するため、品質向上だけでなく、高濃度・高速の印刷も可能にする」と説明する。
また、新採用の感光層は、版材自体のしなやかさに対しても向上が図られており、版シリンダーへの巻き付け作業において、版の境目が浮き上がることなく安定した装着を実現する。
富士トレリーフはこれまで、耐刷性に優れる「Dタイプ」と高精細印刷に適する「Tタイプ」がラインアップされている。
新製品の販売展開について、同社では、既存製品と同等の価格帯を設定するとともに、当製品の高い機能を訴求し、拡販に努める方針としている。
 
(2016年8月15日号掲載)

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