独IST METZはこのほど、新型のUVシステム「MBSハイキュア」を開発。5月31日(火)から、独デュッセルドルフで開催される「drupa2016」に出品し、ラベルをはじめとするUV印刷向けとして優れた機能をPRする。
同社ではこれまで、UVランプユニットとLED-UVモジュールの兼用システム「MBS-6(LED対応)」をグローバル展開。同システムは、LED-UVの規格にも対応するUVシステムのもと、独自技術によって開発された。ランプハウスや電気配線、総合制御盤などの規格を統一化。ラベル印刷機に搭載された状態で、システムから内部UVランプユニットを引き出し、LED-UVモジュールを差し込むだけで、容易に切り替えることができる。
近年のラベル市場では、高付加価値化の要望に応えるため、インキやコーティング用ニスの種類が多岐にわたっており、またそれに付随してインキの膜厚も異なる傾向にある。そのような条件下でありながらも、生産性向上を目的に、高速印刷への対応が重視されている。
このようなニーズを背景に、同社ではMBSハイキュアを新開発。製品コンセプトを継承しつつ、ランプカセットのみでUVランプユニットとLED-UVモジュールを容易に交換できる方式を採用した。これにより、ラベル印刷機における硬化工程のレイアウトを自由に配置することが可能となり、インキの種類や膜厚などに応じて常に最適な硬化を実現。配管やダクトが不要の空冷タイプであり、また操作に関しても、タッチパネルで集中管理できることから、作業の効率化に貢献する。
さらに、1平方センチ当たり120ワットの高照度を実現。近年の印刷スピード向上に対して、毎分150メートルでの硬化を可能としている。波長域は385および395ナノメートルで、日本市場での使用にも対応する。
なお、日本市場での販売展開は、ISTイーストアジア(株)(東京都大田区蒲田、TEL03-6715-9750)が手がける。
(2016年5月1日号掲載)