東京都正札シール印刷協同組合青年部(城篤史部長)は3月25日、台東区北上野の正札シール印刷会館で勉強会を開催。部員7人が参加した。
(株)ワールドプリンターの齋藤和則氏による司会進行のもと、東京タック(株)の代表取締役である大滝亮氏、取締役営業部長の古山正志氏、課長の早田博俊氏が講師として招かれ、基材ディーラーの役割について講演が行われた。
冒頭、同社が提唱する〝コンバーティング・ディーラー〟という概念について、大滝氏は「基材の販売にとどまらず、加工を施し新たな価値を生み出すこと」と解説した。「スリッター加工」や「平判加工」のほか、のりなし素材に両面テープを貼り合わせる「貼り合わせ加工」などを紹介。古山氏は「熟練者による手作業で基材ごとに異なるクセを直し、質の高い製品を提供する」と役割を説明した。
代理店価格について早田氏は「製品によってはメーカーよりも安価で出せることもある。また、急ぎの仕事の場合、割高でも緊急時対応ができるディーラーを選択肢の一つとして考慮してほしい」と述べた。
最後に、同社のオリジナル製品が披露された。新製品の片面強粘着・片面微粘着の両面テープ「TTディファレンシャルテープ」や、のり殺し用の「パターンシート」など、採用事例を交えて紹介された。
大滝氏は「基材の幅広い提案をして、お客さまの企業価値の向上に貢献することがディーラーの役割。サンプルの提供など、気軽にお問い合わせをいただければ」と総括した。
参加者からは「基材について、知っているかどうかで取れる仕事も変わってくる」といった声が聞かれた。
(2016年4月15日号掲載)