日本フォーム印刷工業連合会(櫻井醜会長)は3月25日、東京都中央区新富の日本印刷会館で「2015年版ISO9001・ISO14001改訂説明会」を開催した。
(社)日本印刷産業連合会(稲木歳明会長)の常務理事、福島薫氏が「印刷産業向けISO14001(環境マネジメントシステム)」について紹介した。福島常務理事は「4月からの取得開始に向けて、グリーンプリンティング認定制度とISO14001を融合させた、パイロットモデルの構築を進めている。手続きを明確化するはずの制度が、かえって複雑になっている現状を改善するために、制度を統合し、相互理解や見える化の推進を行う」と述べた。
続いて、(株)PGネットシステムの代表取締役である阿部和由氏と、ISO適合性評価機関アイ・シー・エル(株)の東京営業支社長、藤木廣光氏が、2015年版ISO9001・ISO14001改訂について、説明を行った。
藤木氏は新旧の規格を比較し、他のISO規格との統合を考慮した章立ての変更点、用語の定義などを解説。「文言の変更だけではなく、本当に事業の役に立つものとして見直されている」とコメント。
阿部氏は、「技術力の不足」や「調達先の不十分な管理」、「トップと現場のかい離」などの問題点を是正するためと、改正の目的を述べた。手続きの期限については「2018年9月14日までに、ISO9001およびISO14001の認証登録を済ませなければならない。余裕を見積もって、2カ月前までの申請をお勧めする」とアドバイスを送った。
(2016年4月15日号掲載)