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印刷志の会、静電気対策など学ぶ 回避術を王子HD講演

テクノロール(株)(大阪府和泉市テクノステージ、西脇宏社長)が主催する「印刷志の会」が2月19日、埼玉県戸田市美女木東の同社関東支店で行われた。

49回目を数える今回の講演テーマは「印刷用紙の最新情報&トラブルシューティング」。講師は王子ホールディングス(株)イノベーション推進本部の内村俊一印刷技術室室長が務めた。
はじめに内村室長は、印刷用紙と塗工印刷用紙の分類を説明した。「針葉樹は高強度で主にクラフト紙や新聞用紙に、広葉樹は印刷用紙や情報用紙向け」とパルプの性質の違いからはじまり▽抄紙や塗工等製紙工程の図解▽乾燥時の収縮抑制と水分伸縮特性および紙のカール挙動に関する図解▽電子顕微鏡による1層塗工と2層塗工の比較、など写真やデータを交えて解説。聴講者らは紙の構造や性質を体系的に習得した。
また同氏は、インキの濃淡ムラが生じるモトリングの発生要因に触れたほか静電気トラブルも言及。「第一の有効策は印刷室の湿度と印刷前の用紙の調湿」と、噴霧のほか倉庫から前日に印刷室へ用紙を搬入するといった対策案を説いた。
 
(2016年3月15日号掲載)

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