CCL(本社・カナダ)はこのほど、複数のM&A案件を発表した。
それによると3月1日、シンガポールに本社を置く大手ラベル印刷会社Zephyr(ゼファー)を買収。マレーシア・ペナン州と同ジョホール州にある同社子会社2社も同様に買収した。
ゼファーは非上場のオーナー会社で、長年にわたり主に電子・精密機器分野のラベル印刷を手掛けている大手コンバーター。2015年の売上高は約3600万カナダドルで、EBITDAは600万(同)ドル。シンガポールの大型製造工場を含む買収金額は、3900万(同)ドル。
また、同社は世界市場でも同様にM&Aを継続して活発に行っており、1月21日には、工業・自動車分野向けのラベリングシステムサプライヤー、Woelco(本社・ドイツ)を買収。同社は米国と中国に子会社を保有している。15年の売上高は約3100万カナダドルで、買収金額は2700万(同)ドル。
このほか3月2日には、EAS/RFIDラベル・装置を世界展開する米チェックポイントの株式公開買付に入ったと発表した。
取引額は5億5600万米ドルで、買付価格は1株あたり10.15米ドル。
(2016年3月15日号掲載)