メディアコンフォート(株)(東京都千代田区神田神保町、挾間敬久社長、TEL03-3514-1022)はこのほど、(株)アイアンドダブリュー(名古屋市中区錦、磯輪高志社長、TEL052-684-6873)が総輸入元となっている韓国BITEK TECHNOLOGY製品の国内販売総代理店契約を締結。3月から正式に営業活動を開始した。小型印刷機やCTPなどでメディアコンフォートが培った知見と販路を活用し「anytron」ブランドで展開する産業用ラベルプリンタ、後加工機の浸透を加速させる。
今回主力商品に位置づけるのは、電子写真方式の産業用ラベルプリンタ「New Any-002」。3辺を最長1150ミリに収めたコンパクト設計のロール・ツー・ロール方式で、最大用紙幅215ミリ、最大毎分9メートルでの印刷が可能。既存設備を流用しやすい巻き取り装置はオプションとし、従来機種より手ごろな価格とした。
専用紙を必要とせず、解像度600×1200dpiのフルカラー印刷が可能なエンジンは日系プリンタメーカーの製品を採用。独自のソフトウエアRIP(日本語)を搭載し、厳密なカラーマネジメントに基づく高い再現性を実現したほか、可変印刷が容易に行える付加機能も用意する。また、ハーフカットやカス上げを行った粘着紙にも印刷でき、専用の後加工設備がなくても運用できる。
製造元であるBITEK TECHNOLOGYの玄鎭宇社長によると、同シリーズは2010年から韓国で販売を開始し、アジア諸国や欧州、豪州に販路を拡大。製造業の工程内で貼付するラベルの社内生産に加え「導入先の約半数を占めるラベル印刷会社で、可変情報ラベルやセキュリティーラベルに用いられている」(玄社長)という。
(2016年3月1日号掲載)