リンテックはこのほど、プラスチック成形品から発生するアウトガスに起因したラベルの浮きや膨れを抑える、エアー抜け性を有した新素材の販売を開始した。昨年9月にベルギーで行われた「ラベルエキスポヨーロッパ2015」同社ブースで先行披露したもので、高い現地評価を得ながらも申請中のUL規格の承認を待っていた。今回、認定を取得したことで正式に上市した。
新製品は、白色PETフィルムの「MC5030」と、金属蒸着PETフィルム「MC5080」の2種。独自の製法のもと粘着面に微細な溝を形成することで、アウトガスをラベルの外に逃がすことができる。またラベル貼付時に入り込んだエアーも、基材の上からこすって速やかに押し出せるといった易貼付性も特徴。面積の大きなラベルでも特別な技術を要さずきれいに貼ることができ、貼付後も浮きや膨れの心配もなく、安定した表示が可能だ。
用途としては、家電製品や電子機器に貼付される銘板ラベルや表示ラベルなどを想定。「UL969」を取得しており、弱電製品の銘板ラベルとしても使用できる。
問い合わせは同社印刷・情報材事業部門(東京都文京区後楽、TEL03-3868-7734)まで。
(2016年2月1日号掲載)