三菱製紙(東京都墨田区両国)はこのほど、印刷用PDFデータの貼り合わせソフト「FACILIS PASTE(ペースト)」を発売した。
同製品は、ラベルや名刺、小冊子などのプリプレス工程で手作業を減らす省力化・効率化の需要をターゲットとして開発。貼り合わせる元データと完成後のファイル形式をいずれもPDFに限定することで、必要十分な性能と上位製品に匹敵する操作性を保ちながら導入しやすい価格とした。
CTPやデジタル印刷機向けのデータ作成に加えて、製版フィルムが出力できる同社の「サーマルディジプレートシステム」との併用にも適する。ソフト単体で動作するため、グラフィックソフトの種類をはじめとする既存の作業環境に関わりなく導入できる。
作業画面では、ドラッグアンドドロップで貼り込んだデータの回転や詳細な位置調整が可能。異なる種類・サイズの仕事を短時間で効率的に配置できることから、版材や用紙のロス削減に貢献する。
また、1面あたり最大16×16までの殖版が容易な操作で行えることも特徴。一度作成した配置をひな形として活用できるため、元のデータを差し替えるだけで同じ配置の殖版がスピーディーに完成する。
さらに2・4・8面の簡易的な面付けや、データ上へのテキストの書き込み、周縁部への色パッチの配置といった諸機能も備えている。
出力サイズは最大5080×5080ミリで、MacとWindowsの両OSに対応する。価格は15万円(税別)。1年間の技術サポートもオプションで用意している。
製品に関する問い合わせは、同社印刷感材営業部(TEL03-5600-1549)まで。
(2015年11月15日号掲載)