UPFARM(株)(東京都港区赤坂、髙橋隆造社長、TEL03-5413-6895)は10月9日、可変印字したQRコードラベル「Q-revoシール」を米のパッケージに貼付し、流通経路が確認できるシステムを発表した。意欲的な生産者を支援する一環として消費者に安全・安心を訴求。各地のブランド米をそろえた専用什器(じゅうき)での販売をスーパーなどに提案し、5年内に2000店舗での展開を目指す。
発表されたシステムは、正確な産地情報を保証する米売り場「UPFARM 米百選」で用いる。Q-revoシールはQRコードの特許を持つ㈱デンソーウェーブとの共同開発で、中央部に空白領域を設けられる「フレームQR」を採用。ラベルの基材に偽造困難なホログラムを施したことが視認しやすい設計だ。
ID情報を盛り込んだフレームQRは、携帯端末向けに無償配布されている専用アプリから読み取りが可能。このアプリを通じて店頭からクラウドサーバーに接続することで、品種や食味などの商品情報を入手できるほか、玄米が出荷後に精米・包装を経て販売店に入荷するまでの各日時が確認できる。
生産者はUPFARMに精米を依頼し、玄米を発送する袋にQRコードを表示。このコードと結びつけられた情報をQ-revoシール経由で読み取れるよう同社が関連づけを行って販売店に発送することで、流通経路を完全に追跡できる仕組みになっている。
(2015年10月15日号掲載)