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長瀬産業、UV感熱インキ実用化へ ラベル印刷機でサーマル紙製造

長瀬産業(株)(東京都中央区日本橋小舟町、朝倉研二社長)はこのほど、熱によって発色するUVタイプの感熱インキ「サーマフレックス-UV」のマーケティングを開始。新製品は、パートナー企業のインキメーカーと共同開発したもの。専用のロイコ染料と顕色剤のUVインキ2液を混合し、既存のフレキソラベル印刷機で印刷することにより、サーマル(感熱)基材の粘着ラベルなどがワンパスで製造できる。さらにラベルへのスポット印刷も実現。感熱技術の可能性を広げるため、今後は、製造・販売体制を構築しつつ、ラベル印刷会社へのPRに注力する方針としている。

同社はこれまで、ロイコ染料など発色剤の開発・販売を手がけており、幅広い分野で高い評価を獲得。そのような中で、サーマルラベルの新市場開拓を目的に、パートナー企業と感熱インキを共同開発した。部分的に発色するサーマルラベルの需要拡大をにらむ。
感熱紙は一般的に水系で、ロイコ染料と顕色剤2液を混合し、基材全面に塗工したのちに熱風で乾燥、バインダーで定着させるといった製造方法が採用される。これに対して新開発の感熱インキは、UVで硬化・定着する特徴を有しており、ラベル印刷会社は既存のフレキソ印刷機を活用してワンパスでサーマルラベルを製造できる。さらに、スポット印刷が可能なため、幅広い用途に対応。なお、感熱印字の走行性を安定させるため、保護ニスが必要となる。
同件への問い合わせは、機能性インキコート材開発チーム(TEL03-3665-3196)まで。
 
(2015年9月15日号掲載)

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