木曜日, 3月 12, 2026
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ハイ・アングル(2026年2月1日号掲載)

▼食品業界では季節商品の販売戦略に変化が生じている。直近ではクリスマスのチョコレート商品。原料となるカカオ豆の一大生産地である西アフリカは近年、天候不順が相次ぎ減産傾向にある。連動して昨年は、カカオ豆の先物相場が3倍近く急騰。昨年末のクリスマスシーズンではケーキなどが大幅値上げとなった。ある調査会社によると昨年のクリスマス商戦は前年比6%減で過去最大の冷え込みと分析。関連ラベルのニーズにも影響を及ぼした

▼消費低迷の中で迎える2月14日のバレンタインデー。チョコレート商品の需要が高いシーズンだが、近年は消費動向に新たな潮流も。従来の「義理チョコ」文化に変わり、自身が楽しむ「ご褒美チョコ」が台頭する。これを受け、伊勢丹新宿店では仏語で“職人”の意を成す「アルチザン」をテーマに、一流パティシエを招いて商品販売を展開。中には世界最高峰の職人に会う目的で高額商品を買い求める来店客も。付加価値を重視し、金額に左右されず商品を購入する消費動向の一例

▼世界最高峰の製造技術を競うL9主催の「世界ラベルコンテスト」では毎年、日本のラベル印刷会社が受賞の栄誉に浴している。国内でもJFLP主催の「シールラベルコンテスト」で優秀賞以上の企業を「技術優良工場」として認定。いずれも優れた技術を身に付けたラベル印刷の”職人”が作業に従事する価値の高い企業といえよう

▼ただし一般社会ではその価値が周知されておらず、最高の技術で作られた製品は、低価格・短納期の厳しい条件で提供されるのが実情。ラベル業界はもっと優れた技術を高付加価値として幅広く啓発すべきでは。価格などの交渉で好条件を得ることにもつながるはず。「世界最高の技術で製造されたラベルを採用した商品」がSNSでバズる可能性があると思うのは、本紙の甘いひいき目か。

(2026年2月1日号掲載)

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