シール・ラベルの祭典「ラベルフォーラムジャパン2014」が7月22日、23日の2日間、千代田区丸の内の東京国際フォーラムで開催された。5回目を迎えたラベル専門イベントに、国内は北海道から沖縄まで、海外からは米、英、独、蘭伊などの欧米や中国、ベトナム、韓国、台湾、タイ、シンガポールなどのアジアからラベル業界人が有楽町に集結。過去最高の3,814人が来場して、講演者、出展者らと共にシール・ラベルの未来の可能性を体感した。
2日間で27セッションを繰り広げた「コンファレンス」では、初日に国内粘着紙最大手のリンテックが基調講演を行ったほか、ラベル新聞をはじめ日本と世界のラベル印刷市場の動向やマーケットトレンド分析を、ラベルズ&ラベリング編集長のアンディー・トーマス氏、(社)日本印刷技術協会の相馬謙一専務理事らが報告。また初となるベトナムの事情を、同国の総合印刷会社最大手・リクシングループのンチェアマンが講演した。
ほかにもブランドオーナーにはキリン、中外製薬、コープ東北が名を連ね、それぞれの分野で求められているラベルニーズや機能、形態やトレンドを学んだ。
一方テーブルトップショーは、過去最大の70社96小間の規模で開催し、前回比32%増の3,447人が来場。ラベルフォーラムジャパンで初披露となる印刷機や周辺資機材が数多く出品された。
このうち来場者の大きな注目を集めたのが、新型インクジェット(IJ)ヘッドを搭載したエプソンのUVIJ印刷機「SurePress L-6034VW」。「drupa2012」でプロトタイプ機が登場して以来、2年の歳月を経て今回、国内初披露した。
また沖データも参考出品として、CMYKにWを加えた5色機のロール・ツーロール型LEDラベルプリンタを展示。資機材では東洋インキがUVフレキソインキ専用のインキディスペンサーを出品した。
また、小型の凸版間欠機「CS-200」を実機で展示した三條機械製作所は、初日午後にユーザー企業による公開実演を実施。同機の特徴や各機構や機能の説明を、メーカーではなくユーザーが実際に運用しながら説明するアトラクションには、同社ブース前の通路を埋める盛況ぶりを見せた。