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サカタインクス、抗菌ニスの機能訴求 ラベルなど包装分野へ展開

サカタインクスでは現在、機能性抗菌ニス「Rabコート」シリーズについて、フィルム・紙基材への展開を加速している。Rabコートは、大腸菌や黄色ブドウ球菌など、衛生に悪影響を及ぼす細菌の不活性化に効果を発揮。レタープレスやフレキソなどのインキとして活用可能で、ラベルやパッケージ、日用品雑貨などの分野へ訴求する。

抗菌効果に関して、第三者機関による抗菌性試験方法(JIS Z 2801)では、大腸菌や黄色ブドウ球菌に対し、同製品を塗工した基材上では、塗布していない基材と比較して99.9%以上菌数が減少するなど、高い効果が得られるとしている。
さらに、(一社)抗菌製品技術協議会(SIAA)が規定する抗菌性・安全性・適正表示に基づいたガイドラインに適合する製品として「抗菌SIAAマーク」を取得。同マークは、ISO22196に準じた試験結果に基づき判定される。加えて、食品用プラスチック製品の安全性を定めた「厚生省告示第370号」にも適合するなど、高い安全性を確保。サカタインクスでは「優れた抗菌効果と安全性が認められている」と説明する。
Rabコートシリーズについて同社では、水性タイプの「W-101」と溶剤タイプの「S-201」に加え、米FDA(食品医薬品局)に準拠する原材料のみを使用した「W-301」を展開。紙基材による食品向け包装材や紙器、紙袋などを製造する各社から、多数の問い合わせを得ている。
また、今後の展開について、一般のオフセット印刷向けやUV硬化タイプの上市も予定。同社では「水性・溶剤タイプと幅広い用途に対応可能であり、食品や衛生材料などの外装ならびに包装材、不織布製品、日用雑貨品などの需要を見込んでいる。また、ラベル分野での採用も視野に入れてPRに努めたい」とコメント。さらに「新型コロナウイルス感染拡大といった背景をにらみ、近日中には対応する新製品を発表する」と話している。
詳細は、事業推進部(☎04−7127−2231)まで。
 
黄色ブドウ球菌のテスト結果。上が非塗工、下が塗工
 
(2020年8月15日号掲載)

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