■テーブルトップショー■
国内外の最新ラベルコンバーティング技術が一堂に会するテーブルトップショーは、回数を重ねるごとに来場者数が増加。これを受けて今回は会場を地下1階のE1(3,000㎡)へと移し、過去最大規模の94社・121小間で実施する。日本の有力サプライヤーはもとより、海外からの初出展も増え、当イベントで新製品の発表を予定している企業も多い。また3社に1社が実機によるデモンストレーションを行うほか、パネルや映像、サンプル展示などによる精力的なPRを展開。来場者にとって、ラベル製造技術のトレンドをつかむ絶好の機会となる。
出展傾向をカテゴリー別に分類して紹介する。
【デジタル印刷】
注目のデジタル印刷は、20社にのぼる国内外サプライヤーが、デモや印刷サンプル配布などを通じて、ソリューションを提案。国内のラベル市場では近年、印刷品質とイニシャルコストの観点から、インクジェット方式の出荷台数を順調に伸ばしている。一方、電子写真方式も昨年、複数のメーカーによる新機種の発表が相次ぐなど、市場での関心は高まっている。当イベントでは、これらの最新デジタル印刷技術が多数紹介される。
【後加工機】
レーザーカッターやカッティングプロッタなど、後加工機に関する出展が増加している。デジタル印刷から後加工までのトータルソリューションとして、小ロットあるいはオンデマンドに対応する点が魅力。また、AR(拡張現実)やVR(バーチャルリアリティー)など、デジタル印刷と連動したアプリケーションの提案も、印刷の付加価値創造に貢献する技術として注目を集める。
【コンベンショナル機】
コンベンショナル機は、高付加価値印刷を実現するフレキソ機やオフセット機、これらをベースとしたコンビネーション機について、国内外サプライヤーが訴求。
フレキソ機はこれまで、大ロット向けの印象が根強く定着していたが、近年は技術開発が進み、ショートパス化やジョブチェンジのスピードアップなど、日本市場に適した機種もラインアップされている。当イベントでは、フレキソ印刷による海外市場での活用事例などが紹介される。
一方、写真画像やグラデーションといった高品位印刷ニーズへの対応から、オフセット機への注目も集まっている。今回は、オフセット間欠機の紹介に加え、オフセット枚葉機メーカーも初出展。パッケージ製造のソリューションを提案する。
【検査装置/UV硬化システム】
検査装置の出展企業は増加。近年は、デジタル機連動型や小ロット向け、シート対応など、多様化するユーザーニーズに即したラインアップが紹介される。
また、環境負荷軽減やエネルギーコスト削減の観点から、LED-UV照射システムの出展も増加。利益率向上に貢献する製品が多数紹介される。
【資機材ほか】
粘着紙は、環境製品として注目を集めるFSC認証紙ラベルや高付加価値ラベルの製造を可能にする特殊機能フィルム採用の粘着紙などが提案される。また、ラベルの特殊効果の得られるインキやニスに注目。部分粘着塗工技術も紹介される。そのほかにも、CTPやDTP、業務支援ソフトなど、生産効率化と利益向上に貢献するさまざまなソリューションが多数提案される予定。