NPO法人メディア・ユニバーサル・デザイン協会(MUD協会・伊藤裕道理事長)は8月25日、東京都墨田区役所を訪れ「第9回MUDコンペティション」の大賞作品「避難所サポートセット」42セットを山本亨区長に寄贈した。式典には、製作者の大阪シーリング印刷(株)(大阪市天王寺区小橋町、松口正社長)も出席した。
全日本印刷工業組合連合会とMUD協会は、誰もが使いやすく見やすいメディア提供を実践する作品を募ってコンペを実施。昨年の第9回、慣れない避難所生活をシールの機能性で支援するアイデアが評価され、OSPの作品が経済産業大臣賞を獲得した。
熊本地震発生を受け、まずMUD協会は5月、理事会で被災地への避難所サポートセットの提供を審議。OSPの協力を得、熊本県印刷工業組合を通じ県内5箇所に配布した。関連して今回の寄贈は、墨田区に拠点を置くMUD協会の地域貢献事業の一環として提案。関東大震災や東京大空襲で甚大な被害を受けた同区へ、防災の日を前に寄贈が実現した。
〈写真〉中央の山本亨墨田区長を囲み、伊藤裕道MUD協会理事長(中央左)や渡辺良行OSP部長(中央右)らで記念撮影
(2016年9月1日号掲載)