ブラザー販売(株)(名古屋市瑞穂区苗代町、三島勉社長、TEL052-824-3311)は8月上旬、ラミネートラベルプリンタ「P-touch(ピータッチ)」シリーズの新製品として、薬品や溶剤などの耐性に優れるラベル印刷を実現するオフィス・医療業界向けの「PT-P900W」と、Bluetooth対応で製造・物流業界向けの「PT-P900NW」を発売する。
同シリーズは、専用ラベルサプライ「ラミネートテープ」を使用。PET基材のラミネートフィルム裏面に印刷したのち、ベースフィルムと貼り合わせる独自の印刷構造が特徴となっており、印刷面の保護に効果がある。
新製品は、印刷面積の拡大を実現。36ミリ幅テープ使用時で、最大32ミリまでの印刷に対応する。同社では「従来機よりも印刷面積を約5ミリ広げたことで、バーコードやシリアル番号などの情報を多く記述できるようになった。医療・医薬品分野では近年、ラベルに多くの情報を記述する傾向にあるが、新製品はこのニーズにマッチする」と説明する。
また、簡易操作の追求から、無線LANに対応。新機種に無料の専用モバイル端末対応アプリ「Brother iPrint & Label」をダウンロードすることで、PCを介さずタブレットやスマートフォンなどの情報端末から、Wi-Fiを通じてラベル印刷を指示できる。
さらに、印刷速度を大幅に向上し、生産効率化を実現。従来機が最大で毎秒約20ミリだったのに対し、新製品は同60ミリの高速印刷を可能にする(条件による)。
(2016年8月1日号掲載)