東洋紡はこのほど、感光性樹脂凸版「プリンタイト」の新製品として、ラベルなどの高精細印刷に対応する「Rタイプ」を開発。アナログ版とCTP版の2タイプで販売を開始した。
プリンタイトの展開に関して、同社では定期的にリニューアルを図りつつ、ニーズに応じたラインアップの拡充を行っている。
ラベル印刷用としては、インキの着肉性に優れ、平圧機から輪転機まで幅広く対応する向けの「Eタイプ」、高精細印刷対応の「Jタイプ」と「Lタイプ」、以上の3種類を販売。いずれもラベル市場で高い認知度を誇る。
ラベル市場では近年、凸版間欠機の需要が増加しており、それに付随して▽高精細印刷への対応▽版シリンダーへの装着性▽版材表面の粘着性低下、などに対するニーズが高まっている。
同社では、これらの要望に応えるため、新製品の開発に着手。ポリマー樹脂の材料選択から見直しを図り、新ポリマーをベースとしたRタイプを開発するに至った。
光機能材料事業部の小谷恭造事業部長は「Rタイプは、版シリンダーへのスムーズな装着を実現。さらに表面の粘着性を低下させ、紙粉の吸着を抑制する効果を得た」と説明。
また、製版工程の内製化を推進するラベル印刷会社がCTPを導入する現状を踏まえ「アナログ版に加え、CTP版もラインアップした。輪転機による高精細印刷を求めるラベル印刷会社に、積極的なPRを展開することで、シェア拡大を目指したい」(小谷事業部長)とコメントする。
同社では、フレキソ版の新製品「Zタイプ」も開発。
問い合わせは、光機能材料事業部(TEL06-6348-3058)まで。
(2016年7月1日号掲載)