オリジナルケーエス㈱(仙台市若林区卸町東、中島功社長、☎022・782・2420)はこのほど、立体感・粒状感を持たせたゴールドが表現可能な「蒔絵(まきえ)調シール」の製造技術を開発した。印刷から加飾、納品までロール対応できるため量産に適しており、高付加価値タイプの商品ラベルとして拡販を図る。
オフセットやレタープレス、スクリーンの印刷設備でキャラクターシールなどを手がける同社は、訪日観光客の増加で高級感ある和風の加飾技法へのニーズが高まったことを受け、同技術を今年3月開発した。
盛り感のあるメタリック表現としては、すでにスクリーン印刷で転写シールを作成する方法がある。しかし、商品ラベルに加飾を行う場合、この方法では印刷後のラベルに手作業で転写することとなり量産が難しかった。そこで同社は、蓄積した技術をもとに研究を重ね、粘着紙への印刷および加飾をロール対応の設備で行うことに成功。納品形状もロールを選択でき、自動貼りに対応可能だ。
中島社長は「黒ベタにラミネートした上からゴールドを使えば漆塗りのような仕上がりが得られ、白和紙への加工でも粒状感ある輝きが効果的。今後さらに輝度向上などの改良を進めたい」とコメント。近く実用新案を出願する。
(2015年6月1日号掲載)