日曜日, 11月 3, 2024
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東海ゴム工業、国内のフレキソ版材事業に参入 環境配慮の製版機も開発

 東海ゴム工業㈱(愛知県小牧市東、西村義明社長、フレキソ事業室☎0568・77・2027)はこのほど、国内におけるフレキソ版材への本格参入を発表。水性フレキソ版のブランド名を「AquaGreen」(アクアグリーン)とし、国内市場でて販売を開始する。
 自動車の防振ゴムで世界トップシェアを誇る同社は現在、コア技術である高分子材料配合技術を基軸に6つの成長分野へ事業を展開。今回のフレキソ事業は「資源・環境エネルギー」のセグメントと位置づけられ、水性フレキソ版は09年から欧米、12年から中国で先行販売している。
 〝環境に優しい水現像版〟という特徴から命名されたアクアグリーンは溶剤を必要とせず、界面活性剤を約1%添加した40~50℃の水道水だけで製版可能。現像から仕上げまで約40分と、溶剤現像タイプと比較してほぼ4分の1程度に短縮した。既存の製版機の現像ブラシを交換することで、アクアグリーンに切り替えることができる。
 また版面には、製版時に網点形状の先端部を平らに再現する「フラップトップドット」を形成することができるため、印刷物をよりシャープに再現することが可能。175線で1%の網点を再現して高品位印刷を実現する上、社内テストでは200線の再現も可能としている。このほかにも、紙粉が付着しにくく良好なインキ転移性を有し、耐摩耗性、耐候性に優れるといった特徴を持つ。
 なお同社では今回、樹脂が混ざった洗浄水を活性炭フィルターでろ過するなどして再利用できる、自社開発の廃液処理ユニットを搭載した廃液レスの製版機も開発。同社は水現像フレキソ版の製版ソリューションを提供することで、国内の水性フレキソ印刷の普及を促進する狙い。今秋からの発売を予定している。
 アクアグリーンはアナログ版、CTP版とニスコーティング用の兼用をラインアップして、サイズは最小533×508㍉(CTP版)から最大900×1200㍉まで。用途はシール・ラベルをはじめ軟包装、カートン、フィルム袋への印刷など。
 同社は15年度フレキソ事業の売上目標を40億円としている。
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