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リンテック、新中期経営計画「LIP-2016」策定

 リンテックは3月19日、中期経営計画「LINTEC INNOVATION PLAN 2016(LIP-2016)」を発表。同計画は、4月から2017年3月までの3年を対象とするもの。

 同社が2011年4月からスタートした3カ年中期経営計画「LIP-Ⅲ」においては、海外事業の強化・拡大、QCD強化による国内事業の拡大と高収益化などを重点テーマに諸施策を推進してきた。しかし、東日本大震災や欧州債務問題の深刻化、長期にわたった円高などが同社業績に大きな影響を及ぼし、同計画最終年度の2014年3月期業績は、策定時に掲げた定量目標、連結売上高2,600億円、連結営業利益260億円を大幅に下回る見込みとなっている。

 このような状況から同社では、将来にわたり成長、発展していくためにもあらためて今回の中期経営計画を作成し、新事業年度の4月からスタートさせることにした。

 「LIP-2016」の基本方針には、国内事業の持続的成長を図りつつも、今後経済発展が見込まれる国や地域で事業を拡大し、次世代を担う革新的な製品の創出や事業戦略をスピーディーに実現するためにM&Aを推進していくことを掲げている。また、社員行動に根付いているイノベーション精神を深化させつつ、コスト改革を推進し、経営をとりまく環境に左右されることのない粘り強い企業体質を築き上げていくことを目的としている。

 主な重点テーマは次のとおり。

1.グローバル展開のさらなる推進

(1)アジア地域を中心とした海外事業の拡大

(2)未進出地域での事業基盤づくり

 

2.次世代を担う革新的新製品の創出

(1)新製品の創出による新市場・新需要の開拓

(2)新製品の創出のための研究開発基盤強化

3.強靱な企業体質への変革

(1)コスト競争力の強化

(2)選択と集中

4.戦略的M&Aの推進

(1)成長戦略としてのターゲットの明確化

(2)M&A推進体制の強化

 

■定量目標

 最終年度2016年度(2017年3月期)の主要数値目標(連結ベース)

 売上高 2,400億円

 営業利益 200億円

 売上高栄養利益率 8%以上

 ROE(自己資本利益率) 8%以上

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