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ヤス コーポレーション、スリットカス巻取システム開発 作業の効率化などに効果

㈲ヤス コーポレーション(東京都葛飾区堀切、今安卓也社長、☎03−3695−5245)はこのほど、ラベル製造のスリット加工によって排出された両側のカスを巻き取るシステムを開発した。

ソルテック工業㈱(栃木県那須塩原市下田野、高塩竜太社長、☎0287−35−4048)の協力を得て開発された新システムは新規スリッターへのオプション搭載、または既設スリッターに設置し、スリットカスを巻き取ることで、容積を約1/4に圧縮。作業の効率化と産廃ごみの処理コスト削減に貢献する。
排出されたカスの廃棄処理は、ブロアー等で噴出してかごや網袋へ送り込みつつ収集する方法が一般的とされる。しかしごみの〝かさ〟が増しやすく、オペレーターはその都度スリッターを停止して袋詰め等の処理作業をする必要があった。
新システムは、スリッターから排出された両側の余剰カスを、それぞれダンサーロール経由でトラバースしながら2軸で巻き取る構造。カスは約3000メートルまでの巻き取りが可能で、巻き取り後はシャフトから抜き取る。余剰カスの幅は最小3ミリまで対応。加工スピードは最大で毎分100メートルに追従する。
今安社長は「ブロアーの場合、一般的には600メートル巻2本半でかごや網袋が一杯になるため、オペレーターは頻繁に処理作業に追われるだけでなく、工場内の塵芥が巻き上がることもある。新システムは作業の軽減と効率化、品質向上に効果を発揮できる。加えて、産廃ごみの処理費用を容量で契約している企業にとっては、コストダウンにもつながる」と説明する。
新システムの販売展開について、ヤス コーポレーションでは今後、生産現場の効率化を推進するラベル印刷会社に向けて、高い性能をPRする。
 
〈写真〉新機軸はソルテック工業との共同開発
 
(2020年11月1日号掲載)

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