ダースト(イタリア、ブリクセン)はこのほど、屋内環境でウイルスを減らすためのソリューション「Durst UVC-R 空間除菌システム(以下UVC-R)」を発表。4月から取り組むマスクの製造に続き、これまで培った技術でコロナパンデミックに対応する。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、新しい生活様式ではマスクの着用やソーシャルディスタンスの確保、消毒剤などの利用が確立された。現在ワクチンの開発が進んでいるが、新型のウイルスが突然変異で発生する可能性もある。そのような背景から、新しい正常な生活のために、ダーストはUVC-Rの開発に着手。過去数カ月にわたり、研究所と生産現場、UV技術、フローシミュレーション、安全ガイドラインの専門知識を組み合わせ、同システムの実用化に至った。
UVC-Rは、空気の入れ替えとUV照射を一つのシステムに組み込み、屋内環境での感染性エアロゾルやウイルス、細菌を効果的に削減する。抗ウイルス膜を通して室内の空気を取り込み、UV-C光を照射して除菌し、浄化された空気を部屋に放出する。
UVC-Rの除菌空間サイズは、4×4×2.5mを目安とする(条件や環境による)。