ヴィープスは1月28日、東京都江東区越中島にある大日本スクリーン製造のショールーム「ホワイトカンバスMON︱NAKA」で勉強会を実施。昨秋上市を果たした同社のデジタル印刷機「Truepress Jet L350UV」などを見学した。
はじめに、㈱メディアテクノロジージャパンVP営業統轄部の佐々浦映展副部長がスライドを使用してL350UVのプレゼンテーションを行った。
基本的なスペックを紹介した後佐々浦氏は、同機の特徴を①世界最高レベルの生産性②UVインクによりメディアの適性が広い③盛り上がりとにおいの少ない高色域オリジナルUVインク④なめらかな階調表現⑤シンプルなメンテナンス⑥蛇行防止と高精度な基材搬送で後加工見当が良い、と総括した。
①について「600dpi・基材幅350㍉の場合最大毎分50㍍を実現し、印刷の前準備時間の削減効果も含めば間欠機3台分の生産性に匹敵」、③については「UVインク特有の臭気、盛り上がりやテカりを抑えた独自インクを開発。においのほか基材上の凹凸も抑え、表面加工もスムーズ」と評価。また④に関して「パントーンカラーの約80%をカバーする」とする同氏は今春、ホワイトインクの供給開始を明らかにした。
その後実機を見学。パネルを開放して機体内部の構造を解説員が説明するシーンでは、L350UVのコア技術に熱い視線を送り、印刷デモではごく簡単な操作で次々と刷り上がる様子を見守った。
引き続き一同はニールピーター(デンマーク)のフレキソ印刷機「FA-line」を見学。Neilpeter営業統括部の石坂智氏は、展示機に搭載されたオプションの各種ユニットを順に説明した。
コールド箔加工ユニットのほか箔押しユニットは「平圧式の箔押しはフレキソ印刷機の高速性からすると〝ボトルネック〟になる部分とは言え、2度通しや別工程にしたり外注に出したりするよりワンパスで処理できる利点はある。もう1ユニット実装して処理能力を高めたユーザーも」、点字印刷ユニットでは「点字にしたい文言を入力すれば、そのまま自動で点字に変換して印刷を行う」など、高い拡張性についても力説。コールド箔加工後に追い刷りを施した美しい印刷サンプルを手に、誰もが嘆息を漏らした。
終了後はSCREEN担当者を交えて門前仲町で新年会を兼ねた懇親会を実施。今年一年の活動への期待に胸を膨らませた。
ラベル新聞2月15日号掲載