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創風システム、業務支援システム改良 クラウド対応など新機能も

(株)創風システム(新潟県柏崎市田中、石塚修社長、TEL0257-22-5777)はこのほど、「シール印刷業務支援システム Ver.5」を発表。現在開発を進めており、2020年中のリリースを予定している。

同システムはシール・ラベル印刷会社向けに特化して開発されており、6年前にリリースされたVer.4の改良版となる。Ver.5は従来の基材や版・刃型、在庫、販売などの管理に加えて、①クラウド対応②マルチデバイス対応③蓄積データの見える化(ダッシュボード)④外部サービスとの連携、といった機能を搭載する。
①によってMicrosoft Azure環境(クラウド)で利用できるため、PCにシステムをインストールする手間をかけずに導入できる。②では、スマートフォンやタブレット端末からもシステムを利用可能。印刷現場や外出先など、場所を問わずに活用でき、見積もりや作業実績の確認を迅速に行えるといったメリットがある。
③は、蓄積した生産実績や資材管理のデータを各種グラフで表示する機能。視覚的な理解を助け、経営・生産計画の策定を支援する。また、SNSなどとの連携を実現する④によって、社員間同士の連絡ツールとしても活用できる。
そのほか、従来は個別のカスタマイズで実装していた機能をあらかじめ標準搭載、あるいはオプションで用意するなど、顧客からの意見をフィードバックしている。特に要望が多かったという生産予定(予定組)機能もオプションとして追加。同じくオプションで、印刷機の稼働状況をIoTによって取得する機能も搭載を予定している。IoTデバイスを介して、印刷機と同システムを連携することで、取得したデータをもとに自動で作業実績情報に登録するといった仕組みとなっている。
担当者は「以前からシール・ラベル印刷会社向けに特化したシステムを提供しており、ご好評いただいていた。一方で、お客さまごとのご要望に添って機能を拡張していくにつれ、システムが複雑化してしまうケースもあった。そこで、インストール不要で利用できるクラウド化や、望まれる機能をあらかじめ用意するなど、一層使い勝手を改善していく」と話す。ダッシュボードによる見える化などによって「生産や経営計画が正しいものであったかを確認できるツールとして、同システムのメリットは大きい」(担当者)と強調し、印刷会社の適切な利益計算、資材管理などを支援するとしている。
 
(2019年9月15日号掲載)

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