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ハイ・アングル 2013年12月1日号

互い気遣う姿勢忘れぬビジネスを

 海外で煩わしいものにチップがある。チップ制の国では代金にサービス料が含まれていないため、客が直接、ウエーターやベッドメーキング係に支払うのだ。米国はチップにうるさく、ドイツやロシアはほとんどチップがないなど欧米でも国によって習慣は異なる。起源は意外と新しく18世紀のイギリスとか。もともとはレストランなどで急ぎのサービスを頼む時に渡すもので、特急券のような役割だった▼ラベル業界でも特急仕事は多い。納期が3~4日という仕事が約4割を占め、時には当日出荷もある。新版の場合は対価を要求しやすく、お金を産む仕事になり得る。だが、リピート品では特急料金分は請求しづらい。検査に関しても「品質管理は当たり前」という理由で対価をもらえないケースがほとんど。特にクレームの後に検査を約束すれば、まず料金の話は切り出せない。顧客からの要求は、計数納品や極小ロット注文など、日増しに厳しくなっているが、どれも特別料金が取れない仕事になりがちだ▼一方で、ラベルコンバーターも対価を払っていないケースがある。組合の勉強会で講師となったラベル印刷会社の経営者から「1000㍍巻きが最低発注量の粘着紙を『今月500㍍だけ、来月もう500㍍』と言いながら、残り500㍍を買い忘れる会社が多い。その負担は誰がしていると思っているのか」と印刷会社の不実を叱責する発言が出た。近くにいた組合員が「全員心当たりがあるはず。気を付けなければ」とつぶやいていた▼日本ではサービスへの対価が海外ほど見える形では現れず、一見、無料と感じることがある。しかし、すべてにコストがあり、必ずそれを誰かが負担している。面倒なチップ制はお断りだが、請求するべきものは、しっかりとした方がいい。ただ、それぞれがお互いを気遣う姿勢は忘れたくないものだ。

 

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