「ラベルエキスポアジア2015」(英ターサス主催)が12月1日から4日間、中国・上海市の上海新国際博覧中心で開催された。主催者によると今回、87カ国から2万1416人が訪れた「同2013」から3.2%増となる2万2104人の来場を記録。展示会場には日本企業の姿も見られ、初参加の70社を含む約300社が出展するなど、中国最大の都市を舞台に繰り広げられた15年を締めくくるラベル専門展は活況を呈した。
ラベルエキスポアジア2015 高付加価値と品質向上に関心 日本企業も出展
ラベルエキスポアジアは、2003年から隔年で開催されるアジア最大のラベルとパッケージに関する専門展。9月の「ラベルエキスポヨーロッパ」同様上海でもデジタル印刷と粘着塗工に関するブースは関心が高く、ザイコンをはじめエプソンやSCREEN、ETIといった関連企業による「高付加価値化」提案は一つの関心事となった。
ターサスは今後、中国・東南アジアの急速な市場の変化を受け、同エリアのイベントの再編を図る方針。来年12月の開催を予定していた「ラベルエキスポサウスチャイナ」は「ラベルサミットサウスチャイナ」とし、17年予定のラベルエキスポアジアは従来のローカル色を脱して「より国際色の強い専門展へのシフトを目指す」という。
(2015年12月15日号掲載)